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2006年 11月 06日
今日は「通知表の日」。
先月末に1学期が終わったので、その通知表を渡す。昨年までは、授業中に生徒へ直接渡していたが、今年は一日学校を休みにし、親が9時から15時の間に来校して、担任と懇談した上で子どもの通知表を受け取る、という形になった。各教師は、一時間目に担当しているクラスの「担任」ということになっているので、僕も一応担任だ。懇談かぁ、何だか日本みたい・・・と一瞬思ったが、終わってみるとやはり日本のそれとは全然違っていた。 まず、生徒は来ない。親がパラパラと、都合のいい時間にやって来る。生徒が同席しないんだったら別に授業やってもいいじゃん、と思うが、教師から通知表を渡すことに意義があるらしい。おかげで教師は一ヶ所に集まって一日中待機しなければならない。 また、来るのは親だけではない。祖父母や姉・兄が登場するのはまだましで、弟や妹、おじさん、おばさん、いとこ、何だか遠い親戚など、一族の中で都合のつく人が来る感じ。弟に向かって「お兄ちゃんの遅刻がちょっと多くてねぇ・・・家でちゃんと言っといてくれる?」とか言ったりして。 そして、意外な親戚関係や家族模様に驚く。「えっ、この2人って兄妹だったん?」とか「あ、あの店で働いてるあの人、この子のお兄さんだったん?」とか。さらに、幼児を連れて本人が現れたので「かわいいねぇ、妹?」と聞いたら「私の子。」だったり、ある男子生徒から「実は僕、結婚してるんだ。相手は23歳で連れ子がいるから、僕はお父さんなんだ」と衝撃の事実を告げられたり。正直、成績よりも家族の複雑な内情に気がいってしまい、懇談どころではなかった。ちゃんと学校の話をしないといけないな、と思って隣の先生を見ると、彼女は保護者と「腰に効くマッサージ屋」の話題で盛り上がっていた。 ところで、成績は上から順にA・B・C・DもしくはF(落第)。それぞれにプラスかマイナスをつけてA+、A-などとすることもできる。それ以外に、「行動・努力・参加・課題」の4項目について、20以上のコメント例から選ぶのだが、これが難しい。「行動は素晴らしいけど努力してない人」や「努力してるけど参加しない人」などは滅多にいないわけで、全て良いか、全て悪いかどちらかになってしまう。 ちなみに、この「コメント例」が要注目。一番上の「すばらしい!」に始まり、真ん中の「まだまだできるはず」あたりまではいいのだが、それ以下になってくると、生徒をバッサリ斬るような文面が並ぶ。「いつも寝ている」「集中力ゼロ」「いつもバカ」など、こんなこと通知表に書いちゃっていいんかいなと、さすがに心配になる。 日本で保護者懇談といえば、通知表の所見(性格や行動のコメント)を40人分記入し、保護者と日程調整をし、各教科の先生から授業の様子を聞き、それぞれの進路希望に応じた情報収集をし、・・・と考えただけでげっそりする。 いっそのこと、弟が兄の通知表を取りに来る懇談を導入してみてもいいかもしれない。
by kenji-yap
| 2006-11-06 19:32
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