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2006年 07月 10日
9日夕方にグアムからケアンズ(オーストラリア)に向かい、空港内で夜を明かし、10日午前にようやくパプアニューギニア(PNG)に入国した。
まず空港のデカさときれいさに驚く。やるじゃんPNG。到着ゲートでPNG隊員のタカシと1年ぶりの再会。お互い「あんま変わってないなぁ」と褒めあう(?)。その後JICA事務所へ車で移動。 首都ポートモレスビーは「世界有数の治安の悪い街」と言われており、事務所があるタウン地区はその中ではまだマシなほうだという。それでもラスカルと呼ばれる強盗が白昼堂々出没し、スリなどの犯罪も後を絶たないらしい。(しかしどうもラスカルというと「あらいぐまラスカル」(古い…)を思い出してしまい、いまいち迫力に欠ける。) 事務所では、「とにかく犯罪に注意するように。夕方以降は出歩かない、人混みに近づかない、カバンは体の前で持つ、…」などと1時間以上にわたりひたすら言われ続ける。外国、特に途上国では当たり前のことなのだが、ある意味日本よりもよっぽど平和なヤップで緩みきったこの安全意識、さすがにPNGでは引き締めなければいけない。マラリア対策の薬をもらい、事務所を出た。 街には人が溢れていた。 通行人、警備員、物売り、…観光客は見当たらない。みなヤップ人とは全く違う風貌。髪の毛はチリチリボンバー、目がギョロっと大きく、顔も体も骨太な感じ。そしてヤップ人の5割増で黒い。むかし本で見た「ネアンデルタール人」を思い出す。事務所でさんざん話を聞かされたせいか、この風貌からか、すれ違う人全員が強盗に見える(←かなり失礼)。それにしても人が多い。そしてクサい…。人々の汗の臭いだ。タカシいわく「これを俺達はパプア臭って呼んでるよ」。こんなに大勢人がいる中で「人混みに近づかない」というのは不可能だ。ヤップでは人混みを見つけることが難しいよなぁ。ヤップでも人がこれだけ密集すれば臭うんだろうか。そしてその場合はヤップ臭っていうんだろうか。いやミクロ臭?そんなことを考えつつ、カバンを握りしめ、早足で歩く。 これから10日間、どんな旅になるのだろう。楽しみ楽しみ。
by kenji-yap
| 2006-07-10 22:31
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