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2006年 01月 22日
金曜日に首都ポンペイを離れ、コスラエという島(州)に来ている。
ミクロネシア各州にはそれぞれ本島といくつかの離島があるが、ここコスラエ州だけは離島がなく、1つの島で1つの州になっている。人口も4州のうち最も少ない。 来る前は、「ヤップのさらに田舎バージョンの島」を想像していたのだが、全然違った。確かに店やレストランなどはヤップよりも少ないが、ヤップと比べてどうこうという問題ではなく、むしろ別の国のような印象を受けた。言葉も全く違うし、気候も、人の顔立ちも少し違う。でも食べ物や植物などは似たものも多く、「あ、これはヤップにもある!」というものを発見すると嬉しかったりする。 コスラエで特筆すべきは、「教会」だ。 コスラエには敬虔なクリスチャンが多く、島では普段から酒もタバコも一切禁止、日曜日には家族全員が着飾って教会へ行く。この話は以前から聞いていたが、実際に隊員のホストファミリーと一緒に教会に行ってみると、それはそれはすごかった。 まずみんなの服装がすごい。男性はアロハシャツに長ズボンは当たり前で、ミクロネシアでは滅多にお目にかかれない革靴にスーツ姿の人まで。でもなぜかネクタイはみな短い(笑)。女性はハイビスカス柄のワンピースが主流で、各グループ(村の中の地域)ごとに揃いのワンピースまである。ちなみにグループの名前は“イチクミ・ニクミ・サンクミ…”。こんなところにも日本時代の名残りが。 次に集会の長さがすごい。僕が行った時には午前中に2時間、いったん家に帰って昼寝をして、午後に別の教会で1時間。午後の部は今日は早く終わったほうだと言っていたが、それでも延々コスラエ語で続く集会は、僕にはかなり長く感じた。途中何回か夢を見た(笑)。 そして何よりすごいのは「歌」。 集会の途中、賛美歌のような曲(オリジナルの曲が多いらしい)をグループごとに歌うのだが、それが完璧な4部合唱になっているのだ。ここまでの合唱に仕上げるにはかなりの練習を積むに違いないと思い、歌の練習に参加してみた。すると、新しい曲でもリーダーがメロディーを歌うだけで、全員が勝手にソプラノ・アルト・テノール・バスに分かれ、ハモリ始めたのだ。しかも、専門的な話になってしまうが、単に3度上や下でハモるのではなく、和音進行を全員が瞬時に把握して、4度になったり5度になったり。Ⅴ7やSus4まで作ったりする。楽譜を読める人は一人もいないが、全員が驚異的な音感の持ち主なのだ。 僕は彼らの歌声に圧倒され、ただ「すごい…」としか言えなかった。 日曜日のコスラエは、島じゅうが歌で溢れていた。コスラエに来たのは、コスラエ高校の日本語の授業を見学するためだったんだけど、こんな音楽の作り方が世界にはあるということを知れたのは、思わぬ収穫だった。
by kenji-yap
| 2006-01-22 23:21
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