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2005年 11月 13日
授業で相撲のビデオを見せた。例のごとく「さ行」が「しゃ行」になる彼ら、「しゅもう!」と言いながらこの日を楽しみにしていた。
図書室で見せたのだが、そこには椅子も机もない。部屋に入るとみな次々に寝転ぶ。日本人からすると「なんてだらけてるんだ!」と思ってしまうが、南の島育ちの彼らは冷たい場所を求める習性があるらしく、無意識に寝転んでしまう、というのが正しい。 あらかじめ相撲について英語で説明したプリントを読み、予備知識を得ていた彼らだが、いざビデオが始まると質問の嵐。「どうして塩をまくの?」「どうしてキックやパンチをしないの?」「どうしてみんなあんなに太ってるの?」「どうして男の力士しかいないの?」「どうしてすぐに試合が始まらない(仕切り直しをする)の?」…昔のアニメ「一休さん」で、すぐに「どうちて?」と尋ねる「どちて坊や」というのがいたが、まさに全員どちて坊や状態。質問には答えられる範囲で答えたが、「言われてみればどうしてだろう?」と思う質問も多く、相撲、というか伝統って奥が深いなと思った。 「ケンジの親戚はどこにいるの?」という質問もあった。島民ほとんどが知り合いで、周りは親戚だらけというこの島から考えれば、これだけの数の力士がいればどこかに自分の親戚がいるはず。いかにもヤップらしいその質問に、思わず笑ってしまった。また、横綱の朝青龍が勝った後に、土俵に転がった相手を「どうだ!」と言わんばかりに見下ろす場面があったのだが、このカッコいいシーンは意外に不評で、「彼は相手を尊敬していない」とある生徒が言っていた。この意見もまた「リスペクト(尊敬)」を大切にするヤップ人らしくて、けっこう気に入っている。 で、肝心の取組は、「あいっ!」の連続(笑)。力士同士がぶつかっては「あいっ!?」つっぱりシーンで「えいっ!?」・・・もちろん僕も一緒に「あいっ!!」 ところで、いま全身がかゆい。こないだ海岸近くに長時間いたのだが、その時に何かに刺されたらしい。蚊ではない。ムヒもキンカンも効かない。体中にできた赤い点に、みな「何それ?大丈夫!?」と言いつつ、気持ち悪がっているのが明らかに分かる(笑)。ここに写真を載せたいところだが、自分で見るのも気持ち悪いくらいなので控えることにする。
by kenji-yap
| 2005-11-13 17:05
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