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2005年 09月 09日
これにどれだけ助けられているだろう。学校の倉庫から見つけた電子ピアノ。ペダルや譜面台は壊れ、鍵盤もカタカタと大きな音がするけれど、音は出る。ヤップに電子ピアノがあること自体驚きなのに、それがまさか自分の高校に眠っていたとは。
音楽を取り入れた授業がしたいなぁと思いつつ、運送費やメンテナンスのことを考えて電子ピアノを持ってくるのを断念した僕にとって、このピアノは救世主だった。 毎時間、日本の歌を歌っている。一週間で一曲、新しい歌と昔の歌を交互に歌おうかと思っている。年間40曲近く歌える計算になる。先週は「ふるさと」、今週は「涙そうそう」を歌った。音楽性と日本語教育への適性を兼ね備えた曲を…と考えると難しいけれど、第一の選曲基準は「僕が楽しく歌えるかどうか」。事実、最初は「あらら、授業中に歌ってるよ、この人…」という感じで見ていた生徒たちも、僕があまりにニヤニヤと気持ち良さそうに歌うものだから、ついつられて歌っている(笑)。授業中に歌わない子も、帰り際に階段を下りながら口ずさんでいたりして、それを聴くと嬉しくなる。「音楽に国境はない」って日本にいる時によく聞いたけれど、今それを肌で感じる。音楽の力ってすごい。 とはいえ、まだ平仮名もままならない彼らなので、歌う時には歌詞を平仮名・ローマ字で書いたものとそれを英訳したものを掲示している。 それにしても歌詞の英訳って難しい。ちゃんと歌の意図が伝わっているか疑問だ。まぁ雰囲気が伝わればいいか、とこのへんは適当に考えている。来週は「昔の歌」の週なので、「桃太郎」を歌うつもりだ。この歌、ヤップ人の大人がなぜかみな知っている。日本統治時代の名残りだろうが、それにしてもあまりに全員が「も~もたろさん、ももたろさん」と歌えるので面白い。先日、歌詞の英訳に役立つかもと、昔話「桃太郎」の英語版を見たら、題名が「Peach Boy」となっていた。ピーチボーイ…なんて軽薄なタイトルだろう。とても鬼を倒せそうにない。でも確かにピーチボーイとしか訳しようがない。結局、歌のタイトルの英訳をピーチボーイにするべきか、今も悩んでいる。
by kenji-yap
| 2005-09-09 17:04
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