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2005年 08月 04日
ヤップでは、「家族みんなで食事をする」という習慣がない。各自が食べたい時に適当に食べるという感じ。僕は今おばちゃん(Figirmowの妹)の家にステイしているのだが、おばちゃんがゴハンを食べるのを殆ど見たことがない。現在ではあまり残っていないが、昔は「女性は男性の前で食事をしてはいけない」という決まりもあったそうだ。
そんな中、Figirmowから「今日は家でみんなで夕食を食べよう」と言われた。へ~珍しいなと思いつつ、彼の家へ。するとFigirmowはおらず、代わりに知らない「親戚」がうじゃうじゃ。1時間近くヤップ語で話されて「…もーやだ、おばちゃんちに帰りたい…」と思ったところでFigirmowが登場し、「今日は新しい家族、ケンジを紹介する。彼は日本からヤップ高校で日本語を教えるために来てくれた。ケンジには、この村でヤップの言葉や伝統文化を学び、そして私たちに日本について教えてほしい。」と英語で言った。するとみんな突然英語になり、口々に「Welcome to Yap, Kenji!」と言ってくれた。今日は僕の歓迎会だったのだ。(先日から続いていたお葬式のために、グアムやアメリカから帰ってきていた親戚が明日出発するので、彼らを見送る会と併せて。)突然の展開に驚いていると、「さぁケンジ、ヤップ語で挨拶を」と言われ、いやいやそんな無茶なお父さん、とFigirmowにツッコミつつ、拙い英語で勘弁してもらった。 食事はローカルフードであるタロイモやヤムイモ、カニのココナッツ煮(←けっこうご馳走らしい)など。どれも日本にはないものだけど、おいしい。よく「食べ物が合わないとしんどい」と言うけれど、この国の料理は日本人の口にとてもよく合うと思う。 会のあと、彼は僕に手作りのバスケットをくれた。これはヤップの村人が必ず持っているもので、他の村に入る時にはこのバスケットを持っていることが「村人への尊敬・武器を持っていないこと」のサインになる。(持っていない場合は木の枝を持つ。)このバスケットはいわば「ヤップ人の証」。部屋に戻ってバスケットを眺めていると、僕を村の一員として認めてくれたんだなぁ、という気持ちがじわじわと湧いてきて、本当に嬉しかった。 たぶんこういう一日をビデオに撮ったら、まさに「ウルルン」なんだろうなぁ。 (Figirmowからもらったバスケット。これは成人男性用で、他に女性用・子ども用など、いろんな形がある。後ろは石貨。)
by kenji-yap
| 2005-08-04 00:13
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